Encouragement of Sociology

はじめての社会学 #1「社会学のすすめ」

カワウソ
カワウソ
2021年5月7日

【1】社会学ってなに?

社会学とは、世の中の「当たり前」を疑い、その背景にある社会の仕組みを考える学問です。

たとえば、性別は〈男性/女性〉の2つしかないということは常識だと思います。しかし、社会学の世界では決して「当たり前」ではありません。本当にそれ以外の性別は存在しないの?〈男性/女性〉以外の性別を排除する仕組みがあるのでは?と疑うのが社会学です。

社会学は、家族社会学/教育社会学/宗教社会学/政治社会学/地域社会学/都市社会学・・・といった分野に分かれていますが、ここに挙げたものはほんの一部。

社会学は社会全体が研究対象になるため、「政治」「ジェンダー」から「オタク」「アイドル」に至るまで、研究テーマはさまざまです。

社会学がどのようなものかをもっと詳しく知りたい方には、塩原・竹ノ下編『社会学入門』がおすすめです。社会学の研究テーマを幅広く取り上げ、初心者向けに分かりやすく解説しているため、社会学がどのようなものかを知るには最適な一冊です。

【2】社会学を学ぶ意味

前の章では、世の中の「当たり前」を疑い、社会の仕組みを考えるのが社会学だと説明しました。

では、なぜ社会学を学ぶ必要があるのでしょうか?理由は2つあります。

1つ目は、自分の世界を広げるためです。

自分にとって当たり前であっても、それが他の人にとっても当たり前とは限りません。自分の中の当たり前を打ち壊し、社会を様々な角度から捉えることで、自分の狭い世界が大きく広がるはずです。

2つ目は、社会をより良くするためです。

差別・格差といった生きづらさの背景には、それらを生み出す社会の仕組みが存在します。それらを明らかにすることで、多様で平等な社会の実現につながります。

【3】社会学の魅力

オーストリア出身の米国の社会学者ピーター・バーガーは、社会学の魅力について、以下のように述べています。

それはまったく見知らぬものに出会う時の興奮ではなく、見慣れたものの意味が変容するのを知る時の興奮である。社会学の魅力は、今までの人生を通じて生き続けてきた世界を、社会学の視界によって新しい光の下で見直すことを可能にしてくれることにある

ピーター・バーガー『社会学への招待』

今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではないと知ったときの興奮、それはまさに「目から鱗」。一度この興奮を経験したら、社会学にハマってしまうこと間違いないでしょう。

【4】「社会学する」ということ

社会学を学ぶ人の間では、社会学を学ぶことを「社会学する」といいます。

学問というと難しい感じがしますが、社会学することは、いつでも、どこでも、誰にでもできます。

日常生活の中のふとした瞬間に、「これってほんと?」と問い直してみたり、個人的なことを社会に結びつけて考えてみたり。それだけで十分「社会学している」といえます。

さあ、一緒に社会学してみませんか?

カワウソ
はじめての社会学

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